自己分析の目的とは?どうして自己分析をやるの?

就職活動の面接やエントリーシート(ES)など多くの場面で聞かれる志望動機や自己PRを書くためにも、自己分析を通して自分の価値観や強みを明らかにしておくことが大切ですが、それは手段にしかすぎません。 今回の記事では、本当の自己分析を行う目的は何なのか?について書かせていただきました。

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自己分析を行う目的は、「良い就職を成功させ、入社後も充実した社会人生活を送るため」!!

結論から書かせていただくと、自己分析を行う目的は、「良い就職を成功させ、入社後も充実した社会人生活を送るため」です。

それでは、「良い就職」の定義はどういったものでしょうか?

今回は「良い就職」のフレームワークを皆さんにお伝えしたいと思います。
※フレームワークの中に「良い就職」の定義も含まれます。

ちなみに、フレームワークとは、その「枠組み」で物事や考えを整理すれば、良いアウトプットができる可能性が高まる「雛形」です。

例えば、小学校時代の感想文を起承転結で書きなさいと指導されたことがありませんか?これも良い文章を書くためのフレームワークです。必ず良い文章になるとは限らないですが、起承転結で書けば、良い文章が書ける可能性が高くなるフレームワークですね。

「良い就職」のフレームワークも必ず「良い就職」を誰しもができるということではなく「良い就職」ができる可能性が高まるフレームワークだということは覚えておいてください。

それでは「良い就職」のフレームワークをご紹介します。

WILLは学生さんの価値観の円
CANは学生さんの潜在能力(能力)の円
MUSTは企業が求める学生さんの潜在能力(能力)、働く環境や文化

結論として、この3つの円が重なっている面積が大きい企業に就職することが「良い就職」です。
具体的に、それぞれの円を説明します。

1.WILL 学生さんの価値観とは?

・どのようなことに価値を見出すのか?(価値観)
・どのような環境でどのように生きていきたいのか?

価値観ですが、例えば高校時代にサッカー部だったとして、「自分がレギュラーではなくてもチームが県大会優勝した。」ことを幸せな出来事と捉える人もいますが、自分がレギュラーではなかったので、幸せとは捉えない人もいます。 これは、同じ事象があったとしても、自分や周りの世界の見方、受取り方が人によって違うので差がでてきます。この受取り方、受取り方のもととなっている個別性を価値観と捉えます。

また、どのような環境で生きていきたいのか?は、大学で例えるとサークルに入ってアルバイトも授業も両立させて過ごしていきたいのか?部活動に入って日本一を目指し部活にストイックに取り組む環境がよいのか?という選択肢です。どの部活に入るのか?(大手に入るのか?有名企業に入るのか?も大切ですが、どのような環境に入るのか?も大切)

これも個人の価値観によって、どのような環境を自分が充実していると捉えるかが変わるので非常に密接な関係であり、価値観によって変わってくる部分です。

大手や有名企業に就職したら、親の期待に応えられる。周囲から評価される。安定している。給与が良い。などだけで、大手企業や有名企業、学生さんに身近にある一般消費財メーカーを志望する学生さんが多いですが、上記のように自分の価値観を明確にした上で、志望業界や就職先を選ぶべきであり、そちらのほうが大切であるというのが、今回のフレームワークの考え方です。

2.MUST 企業が求める潜在能力(能力)、働く環境や文化とは?

企業の目的は理念に記載があるように様々ですが、資本主義における株式会社である限り、利益を出すことが大きな目標の一つです。また、利益を出さなければ倒産してしまうという制約条件であるという捉え方もできます。

そのような企業がどうして学生さんのような未経験の人材に人件費として給与をお支払いするのでしょうか?

いろいろと新卒の皆さんを採用する目的はありますが、どの企業様でも同じなのが、投資した給与以上の利益を出してもらえると見込んでいるからです。
そして、企業様が面接でどのような点を評価しているか?というと極論を言えば「その学生さんが、ほかの学生さんと比較して当社で利益を出せる人材なのか?」を評価しているということが言えます。

つまり、企業が求める学生さんの能力とは?「自社で利益を出せる能力を持っているのか?」ということになります。(それだけではないのですが。。。)
また、いくら能力が高かったとしても、自社の環境や文化と合致しない学生さんを採用してしまった場合、早期離職してしまう可能性が高まるため、学生さんの価値観や仕事に対してどのようなことを求めているのか?を質問し、自社の環境や文化と合致するのか?という点も面接で評価をしています。

例えば、急成長しているベンチャー企業の環境は忙しく残業も当然あります、能力が高く成果を出してくれそうな学生さんと面接で評価しても、その学生さんの価値観がライフワークバランスを重視している場合に、自社の環境と学生さんの価値観が合致しないので、早期離職や本人のことを考えて「不合格」とすることがあるのです。

3.CAN 学生さんの潜在能力(能力)とは?

例えば、新規開拓営業とルート営業(すでにお客様になっている先を担当して売上維持や向上をミッションに活動する営業)があったとすると、新規開拓営業ではアプローチした企業様に断られることがほとんどです。そのような環境で成果を出すために、断られるたびに気にしてしまう学生さんではなく、行動力があり、断られることを気にしない学生さんのほうが結果を出す可能性が高いので、行動力や忍耐力があるのか?を面接で評価します。

一方でルート営業(例えば、ソーセージやハムなどの食品メーカーの営業職をイメージしてください)では、既存の取引先のスーパーにソーセージ等を納入する仕事をしながら、スーパーのバイヤーさんと長期的な関係構築をしながら自社の製品をより多く仕入れてもらうことが仕事になりますので、長期的な人間関係構築力がある学生さんが評価される可能性が高いといったことになります。

また、同じ新規営業職であっても業界順位によって経営戦略が変わり、経営戦略によって営業戦略が変わり、営業戦略の違いによって求める学生さんの能力も変わってくるのです。

まとめ「良い就職」とは?

つまり、

自分の潜在能力(能力)で、成果を出せる企業に就職すること。(せっかく入社しても活躍できなくて退職してしまっては良い就職とは言えない)

そして、自分の価値観に合致した文化、環境の会社に就職すること。 になります。

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